交差点の前に必要な案内
方面名で場所の同定はできない上図の例は、「上高井戸一丁目」交差点の車線変化を表したものです。
遠方を目指している場合は、案内標識の八王子・調布方面名が確認できれば直進だと判断でき、そのまま進めば良いだけなので特に問題はない。
瀬田や荻窪方面を目指して来た場合でも、この500m予告案内標識で、この方面名が確認できれば、曲がる為の交差点であることが分かります。
しかし、この案内標識では場所を同定する地名がないので、曲がる交差点であると決めるには情報が不足で、この標識だけでは確定は出来ません。
それは、方面名がリストアップされた限られた中から選ばれて使われるので、別の交差点にも使われることがあるからです。
更に、2つ続いている交差点では、今の案内標識で場所が同定ができませんから、どちらかの選択判断が曖昧になります。
行く先を案内する標識
「交差点案内標識」や「予告案内標識(300m等の距離表記があるもの)」と国土交通省が呼んでいるものは、警察庁監修『交通の教則』で言う「方面と方向の案内標識」のことなのです。
元々「交差点先」の情報を案内するものなので、「行く先」案内ですから 、「交差点の手前」の情報は当然ありません。
勿論、本来の遠方の「行く先の案内」として見る分には、特に問題を感じることはないでしょう。
しかし、曲がる(右折か左折利用)交差点であると判断をする、交差点の案内標識として見るには、かなりの無理が生じます。
場所の同定と、車線配置などの交差点情報が分からないのですから…。
交差点名が大切なわけ
方面名が目指す方面と同じだからと言っても、違う道の可能性もあるわけです。
先に述べた通り、決められた方面名は何度も使われることが可能なので、方面名を信じれば間違いない道だとは言えないのです。
最終的に場所が同定出来るのは「交差点名(主要地点案内標識)」で、走行車両はこれを見て場所が確定できるのです。
交差点の前は不安が起きる場所
更に、交差点の車線は交差点の手前までまで行かないと解りません。
これ等によって、今の交差点案内標識では「…だろう、…かもしれない」と想像する運転を強いられ、不安感を作っています。
交差点の手前で車線変更が必要な車両には、安全が関わる場所ですから、この「交差点案内標識」と「車線」規制標識の役目は非常に重要です。
この問題に対処するには、この様な交差点の案内標識と車線の規制標識の現状を知り、慌てず無理せず冷静に対応するしかありません。
交差点の車線の種類は沢山あります
今の交差点がどれだけ分かり難いのか…。それを表わすにはどうしたら良いのか…。
考えた結果一つの方法として、今まで交差点取材を通して記録した「交差点手前の車線」を、ここで総べて見せることでした。
環七通りと甲州街道と、事故の多い交差点と言う3つをまとめれば、一つの傾向が見えると思いまして。
交差点手前の車線が如何に多様であり、予測が不可能であると言うことを。
交差点は学習できる範囲を超えている
甲州街道の例では、交差点案内標識のある交差点の車線配置に、45種類のバリエーションが確認されました。
その中で、1位(57ケ所)の「左直、直進、右折」と、2位(44ケ所)「左直、右折」の車線が非常に多いことと、最下位の1個所しかない車線配置が20種類もあるのが特徴です。
人間は優れた学習能力を持っていますが、不完全な学習での予想は、それが逆に悪い結果になることがあります。
この不規則な45種類の車線バリエーションは、学習出来る範囲を超えていると思います。
コラム
あまり意味のない車線の順位表



興味を持っても良いですが、生かせるものは無いと思ったので、あまり意味がないとしました(作業は大変でしたけど…)。
せいぜい話の種にしてもらえれば良いいです。
この3つは、東京を代表する環七通り(環状道路)、甲州街道(放射道路)、事故の多い交差点の中で、交差点の各車線を集計して8位までの順位を出したものです。
各1位を見ると、確かに身近な道路でも見かけますね。
しかし、市街地の交差点の多車線化は進んでいます。
ただそれだけのもの…。
くれぐれも、車線は守って安全に…。






